海外FX口座開設時などに提出する個人情報や必要書類などについて詳しく解説します。

インターネットの普及やSNSの広がりが著しい昨今ですが、その一方で個人情報や写真画像の不正な流出、及びそれらの違法な二次利用などが問題となっております。

そういった中で海外FX口座を開設する際にも、私たちはオンラインを通じて氏名や住所、生年月日を始め様々なプライベートに関わる情報を取引業者へ提出することとなってきます。

海外FXにおける心配な点としては、お金を国外へ送金したり逆に自分の元へ送り返す事が思い浮かんできますが、上記のような個人情報のやり取りについても1度改めて整理してみることが大切です。

そこで本ページでは、海外FXで扱われる個人情報や重要書類などについて解説し、合わせて取引業者の情報保護の取組みやルールなどについても触れていきます。

*海外FX業者の安全性全般についてはこちら:

海外FX業者の安全性・社会的信用はどうなっているのか?その実態や取組み状況について解説

国内と同等かそれ以上に厳格な海外FX口座

厳しいセキュリティ状況

金融分野におきましては、FXだけでなく株や投資信託、商品先物、また仮想通貨やネットバンキングに至るまで、インターネットの広い普及によりこういったものへの接触が以前に比べより簡単に行うことが可能となってきました。

しかし利便性が向上した一方で、個人の資産状況や取引に関する情報、また個人情報そのものなどがオンラインを通じて本人の知らぬ間に脅威にさらされるといった事態に繋がるようにもなりました。

資産等の盗難や機密情報の不正入手、また預金口座の不正利用や犯罪性の高い口座アカウントの開設など、ネットを介した金融分野における不正事案は増加の一途をたどっている状況です。

その結果、ほぼ全ての商品やサービスにおいて、本人確認の厳格化や監視の強化などが図られるようになってきたのです。

出典:警察庁

より深刻な国際的状況

それは日本だけではなく世界各国においても同様なものとなっております。

また世界的規模で見た場合、マネーロンダリング(資金洗浄)や犯罪・テロ活動資金の移動、その他国境を越えた各種不正取引といったものにも厳しい目線が向けられています。

海外FXはこういった国際的な現状の中に存在し、トレーダー・取引業者双方ともその好き嫌いを問わず一定程度の影響を受けているものであるのです。

トレーダーに影響を及ぼす海外FX業者の取組み

海外FX業者は特に法人組織として、上記のような状況を踏まえた営業を行う必然性に迫られておりますので、国内FX業者においても厳格なスタンスが求められる中、それにも勝るような取組みを行っております。

プライバシーポリシーやアンチマネーロンダリングポリシー(AML)の策定、取引機器の最新化、取引や資金移動の監視などを基本に、また各業者独自でセキュリティ強化や不正行為防止のための策をとっております。

従って、海外FX口座の開設、アカウント取得後における資金の入出金及び通常の取引などに至るまで、様々な場面で私たちの情報や行動記録などが求められてくる結果となります。

提供することとなる個人情報の内訳

提供情報

ではどういった情報を海外FX業者に渡す事となるのかについて説明していきます。

「トレーダー自身に関する項目」

氏名、性別、生年月日、郵便番号、住所、電話番号、職業、出金先銀行口座情報など

「資産に関する項目」

年収、貯金額、金融資産額や所有している商品銘柄、投資に充てられる予定額など

「取引経験・取引年数に関する項目」

FX、株式、投資信託、インデックス商品、商品先物、CFDなど

「提出書類」

  • 本人確認書類(運転免許証、パスポート、住民基本台帳カードなど写真付き身分証明書)
  • 居住確認書類(電気・ガス・水道・電話料金等の請求書や領収書、カード類の利用履歴など)
  • マイナンバー(番号)

海外FX口座を開設するにあたっては実に多くの情報を取引業者に提供することとなります。

また、あまり多くの海外業者で取り扱ってはおりませんが、「セルフィー」(自撮り写真)が求められる場合があります。

(セルフィー)

これは上記画像のように申請者本人と提出書類が1枚の写真に収められたもので、本人確認の厳格化として海外FXのみならず仮想通貨やバイナリーオプションなどで、その取引口座作成時に提出しなければならない可能性があります。

プライバシーポリシー

海外FX業者が個人情報等を収集する上では、当然その情報に対し適切な取扱いがなされなければなりません。

そこで多くの海外業者において「プライバシーポリシー」が制定されております。

プライバシーポリシーの内容としては日本におけるものと大きく変わるものではなく、主に次に掲げる項目が規定されております。

  • 個人情報を集める目的
  • 集める個人情報の種類
  • 個人情報の管理方法
  • 個人情報の開示先
  • 統計的データの収集
  • 顧客による個人情報開示の権利について など

「海外FX業者が制定しているプライバシーポリシー」(例)

*は日本語表記されている業者のもの

ユーザーとして注意すべきこと

最初に「国内と同等かそれ以上に厳格な海外FX口座」でもお話ししました通り、国際的な金融事情には、私たち日本人が日常的には実感しにくいややこしい面が存在します。

海外FXに参加する際、ごく普通のトレードや規定に則った資金移動等を行っているのであれば何も問題とはなりませんが、いざ何かが起こった時、海外との意思疎通ややり取りには非常に大きな負担がかかってきます。

また、こちらも業者もお互いの素性を書類意外ではなかなか知り得ることができません。ちょっとした手違いであってもお国柄による考え方の違いも相まって、予想外の事態に発展するかもしれません。

従ってまずは最低限のルールを確認し、不足ない行動を心がけることが大切です。

住所変更した場合は、アカウントページから住所確認書類の再アップロードをすることや、入出金においては必ず本人名義のクレジットカードや銀行口座を使うこと、口座開設においては免許証などの写真は欠けのない鮮明な写真を撮ることなどが大切です。

金銭のやり取りに関係した提出書類など

クレジットカードを使った出金の場合

クレジットカード(及びデビットカード)は特に初回出金時において、入金時に使ったカードの写しが求められてきます。

ただし、カード番号(一部)を黒く塗りつぶすよう指示がなされるなど、その情報の提出が必要最小限となるように一定の配慮を行っている取引業者が一般的です。

ちなみにクレジットカードは、日本においては日常における決済手段の1つといった存在ですが、海外においてはその所有者の社会的信用度の高さを証明する役割も同時に兼ね備えております。

クレジットカードはユーザーの人間的な善良さや金銭的な健全性を証明する書類のようなものでもあるのです。

従ってカード類を利用することは、銀行送金よりも海外FX業者に対しユーザーの信頼性を強くアピールする事に繋がりますので、各種手続きにおいてはそのルールを順守しアカウントを大切に扱うことが賢明です。

また、GemForexにおいては1度もトレードせずに出金申請した場合、カード枠の現金化防止のためカード会社に出金の許可を求めるといったことを行っています。

出典:GemForex

取引履歴無しでの出金はカードの現金化以外にも、資金洗浄であったりカード利用における「ポイント獲得」の目的が疑われる可能性があります。

海外FX業者がこういった姿勢をとる背景に対する意識が低かったり、顧客という立場を捨てきれないままでいますと不測の事態に繋がらないとも限りません。

繰り返しになりますが、海外ではクレジットカードを保有していることは金銭的な価値以上のものを意味します。せっかくのクレジットカードですので、アカウントや口座を守る事も意識し利用することが大切です。

銀行入金を行う場合

銀行から国内・海外送金を利用してFX口座に入金する場合、利用した金融機関の利用履歴の提出が求められる場合があります。

こちらも「アンチマネーロンダリング」の一環として取引業者がその提供を求めているものです。

カード類よりも獲得しやすい銀行口座を使った昔から存在する送金方法は、FXのみならず多くのお金を扱う分野で、一般的にその監視の目が厳しい状況です。

ただ、しっかり手続きを踏んで利用する分には全くもって利用が妨げられるものではありません。

住所確認書類の提出

口座開設時に提出済みの書類ですが、iFOREXなどを始め口座資金の出金時において改めてその提出を要求してくる場合があります

住所確認書類は、顔写真付き身分証明書に比べその証明価値が低いことや、その反対に身分証明書よりもリアルな居住実態を証明できることから、住所の変更が無い場合でも特に初回出金時に提出を求める業者がおります。

また取引業者側で最大半年前までの日付が入ったものと定めていることから、前回提出から一定期間経過後の出金時には、業者が最新の状況をチェックしておきたいといった理由もあります。

提出書類への署名について

各種提出書類の余白などにユーザー自筆の署名を求める海外FX業者がありますが、この署名によって「筆跡」が情報として提供されることとなります。

特に海外においては、日本の印鑑や押印といった文化が薄く「サイン」が一般的です。

そして犯罪捜査等で筆跡鑑定が往々にして行われていることや、取引業者にライセンスを付与している各国金融庁の指導があること等が署名を求める背景となっています。

従って署名にはとても重要な役割がありますので、署名を課す取引業者の場合は、署名し忘れることが無いよう注意しておく必要があります。

書類の送付方法

オンラインで送付させるやり方がメイン

個人情報や各種書類の提出方法としましては、以下のようなパターンがあります。

  • 海外FXサイト上で口座開設の申請時などにおける申請フォームへの情報入力
  • 書類をコピーして画像ファイル化しサイト上からアップロードする方法

書類の提出にあたっては、国内FXの場合ではアップロードの他にも郵送、メール添付、FAX送信といった方法がありますが、海外FXではネット上からのアップロードが多く、その他の方法を採用している取引業者はゼロではありませんが利用されるケースが限られます。

ネット上で完結させてしまうことにセキュリティの点から躊躇してしまう方がおられるかもしれませんが、他の方法の場合郵送料や通信費がかさばってしまうことや、郵送においては海外への郵送方法まで熟知しなければならずデメリットが大きいです。

情報管理の徹底の実態

筆者がiFOREXで口座を作ってまだ間もない頃の話なのですが、身分証明の1つとしてデビットカードのコピーをアップロードする際、カード番号は一番右側の4ケタ以外を塗りつぶしておくのですが、それをし忘れたまま画像送ってしまったことがありました。

そのことに気が付いてから番号を塗りつぶして作り直し、この旨を書いたメールの送信と再アップロードを行いました。

その後業者側から返信が届き、最初に送った画像は削除したこと、また筆者のような再提出等がなければ通常は業者にて黒く塗りつぶしているといった事が伝えられました。

その時は海外業者とのやり取りということもあり「しまった!」と殊更にあせっていたのですが、こういったきめ細かい作業を行っている事にはとても驚きながら、機密情報の管理が行き届いた海外FX業者の様子を知ることができました。

出典:iFOREX

まとめ

海外FXは冒頭の方でお話ししましたように、金融分野における国際的な不正撲滅への取組みの渦中に存在しています。

しかしそこまで難しいことを考えなくても、普通にFXと関わっていけば大丈夫です!またややこしいのは訳あってのことですし、面倒な作業も数える程度しかありません。

個人情報のことがどうしても気になるという方でしたら、もう1度じっくりこのページを読んでいただき検討を重ねてみる事をおすすめします。

以下に今回の内容を整理しておきます。

  • 海外FXはその取引の裏で世界的な不正対策の中に存在していることを認識する
  • 口座開設にあたっては様々な個人情報や重要書類を提出することになる
  • 海外FX業者側も個人情報等の取扱いに一定の配慮を行っている
  • 資金の出金時は国内FX口座に比べシビアな手続きが必要(特に初回出金時)

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